ルート確保をするための必要物品、準備するべき9つの道具
ルート確保をすると決まった時、まずしなければならないのは必要物品の確認。準備です。
焦ってはいけません。
緊急事態ほど焦ってしまいがちですが、そういう時に対応できるためにも、脳に焼き付けておきましょう。
1、手袋
感染リスクがあるため、必ず使い捨てのゴム手袋を持っていきましょう。慣れないうちは血管を触っている感触が、ゴム手袋によってわかりにくくなってしまいますが、必ず着けましょう。
少し小さめの手袋の方が、指先まで密着するため血管を触れている感触が伝わりやすく、失敗しにくいはずです。
2、駆血帯
焦っていると忘れがちなのがコレ。
息巻いて針を刺すも、イマイチ逆血が来なくて実は駆血するのを忘れていた…なんて事にもなりかねません。
3、アルコール綿
アルコール綿禁の患者さんの場合は、アルコール綿ではなく他の消毒方法を選択しましょう。
4、針
逆止弁付きの物かどうかを確認して持っていきましょう。逆止弁がついていない場合、針を刺した後に外筒の先端をおさえないと、流血してしまいます。
5、点滴
ボトルに輸液ルートをつなぎ、エアを抜いた状態でクランプしておきましょう。
ルートが取れたあとにエアを抜くのは大変です。
6、固定グッズ
多くは針周囲のプラスチック部分と皮膚の間の保護材(通称で「まくら」と言う施設が多い)、テガダームのような全体の固定材、それとテープ、この3つで構成されているようです。
小児の場合、固定具としてシーネを用いる事があるため、それも忘れないようにしましょう。
7、(失敗した時、もしくは刺し替える場合の)止血用絆創膏
1回で入れば素晴らしいですが、人間なので失敗する事もあります。そんな時、針を抜いて別の場所で刺す方針は固まったけど、止血用の絆創膏を忘れてしまっては手が離せません。
これがおそらく最も忘れがちなアイテムです。
また、何らかの理由でルートの刺し替えを行う場合、古いルートを抜針した際にも必要です。
8、(困難が予想される時の)加温グッズ
ルーチンで持っていく必要はありませんが、なんとなくルートが取りにくそうな患者さんである場合、最初から持って行って加温した状態で行いましょう。
9、採血管
ついでに採血も行う場合は、採血管を忘れないようにしましょう。
くれぐれも、準備が不十分だったという理由だけで、もう1回正中で翼状針採血…なんて事にはならないようにしましょう。