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逆血があったのに点滴が落ちないのはナゼ?ールート確保の成功率をぐっと高めるコツ

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ルート(末梢静脈路)確保をする際に、最もありがちな失敗が「点滴が落ちない」です。

内筒の逆血はあったのに、なぜ?

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これはつまり、内筒で血管は貫いたものの、外筒がうまく血管内に留置できなかったことを意味しています。そんな失敗する確率を、グッと下げる方法があります。

この図は、青いY字の静脈を又から狙ってルート確保を試みている時の、手技をしている人の視点図です。

左図は、針を進めながら逆血を確認している状態です。

さて、無事に逆血があって、いざ内筒を抜いて外筒を進める段階が来ました。

 

しかし、ここでちょっとまった。

現在、血管と針の関係は上の図のようになっているハズです。しかし、今の状態では外筒が血管内にあるかどうかわかりません。

つまり、そのまま外筒を進めても

このように手前すぎて血管に入っていない場合がありますし

このように血管を貫いてしまっている可能性もあります。

そこで、外筒が血管内にあるかどうか、針を抜いてしまう前に確認することが重要です。

逆血が来たら「ほんの少しだけ」内筒を抜いてみよう

具体的にどうするかというと、外筒を動かさずにほんの少しだけ内筒を抜いてみましょう。

つまり、針の先端が内筒ではなく外筒だけの状態にして、外筒に逆血があるかどうかを確認をする、ということです。

この状態であったのを

このように、針だけ抜いてしまって外筒を血管の先端に出します。

手技をしている人からの視点では、この変化は先ほどの図の右図になります。

ここで外筒に血が来なければ、その位置で外筒を留置しても血管内には入りません

外筒の逆血があって初めて、留置する部分に逆血があった、と言えることができるのです。

そうして初めて

こういう状態に持ってくる事ができます。

 

とにかく繰り返す

逆血が来たら内筒を抜いて外筒の血液逆流を確認する。逆流があればそこで留置し、なければ再び内筒を進め金属針を針の先端に出し、位置を調整する。そしてまた内筒を抜いて、外筒の血液逆流を確認する、これを成功するまで繰り返す。

この方法をやることで、血管は貫いたけど(最初の内筒の逆血は来たけど)外筒を血管内に留置できなかった(外筒の逆血はなかった)、という失敗を防ぐ事ができます。

そしてこの方法、手技は本当に微細な調整なので、患者さんからしたらほとんど痛覚を感じません。

失敗してもう1回皮膚を貫くより、多少時間がかかっても痛くないようにやってほしい、というのは患者さんの心境ではないでしょうか。

成功まで繰り返す事が重要です。

また外筒を進める時に、内筒を完全に抜いてしまうのではなく、内筒を少し引っ込めた状態(外筒の逆血を確認した時くらい)で、そのまま内筒ごと針全体を血管内に留置する事をオススメしています。

実はこうする事で「ある現象」を防ぐ事ができ、成功の確率がより高まります。

それはまた別の記事で。

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