小児のルート確保時に注意したい5つのコツ


小児の点滴は小児科のドクターにお任せ、と言いたいところですが、実際のところ救急外来を始め小児の点滴ルートを取らなければならない場面に遭遇することは、医療関係者であれば誰もがあると思います。

そんな苦手意識を持っている人が多いであろう小児ルートの、コツを5つにまとめました。

1、駆血し過ぎない

大人と比べて血圧が低いため、無理に駆血し過ぎないようにしましょう。

具体的には、動脈圧を超えずに静脈だけ潰せるような圧力が、抹消うっ滞を引き起こし血管拡張を引き起こすためベストです。

2、触れる血管は諦めて見える血管を狙う

小児特に新生児〜乳児の場合、脂肪が多く、血管が触れにくい事が多くあります。

大人の場合は「見える血管より触れる血管」ですが、触れる血管は諦めて、「触れなくてもせめて見える血管」を狙いましょう。

3、取れた後スムーズに動けるように準備する

小児は暴れるのですぐ固定まで行わないと、せっかく入っても抜けてしまいます。見切り発車でルートを取るのでは無く、きちんと人手を集めて、入ったあとの処理をスムーズに行えるようにしておきましょう。

4、針を立てすぎない

小児の血管は動脈硬化がなく、血管内腔も血液で満たされており壁も柔らかいため、血管が逃げることはあまりありません。そのため針を立てる必要はありません。

むしろ体が小さいため、血管そのものが大人と比べて小さく、物理的には細いため貫通してしまう可能性があります。なるべく針先を寝かせて、大人よりもストロークを小さめにするよう意識しましょう。

5、逆血が来て針を進ませ過ぎない

血管が大人より細いので、物理的には大人よりも貫きやすいため、逆血が来たらかなり針を寝かせて、ほぼ水平なくらいにして、ほんの少しだけ外筒を進めるようにしましょう。

スムーズに入らなければ貫通している可能性が高いので少し全体を手前に引いて、ポタポタ血が出てくる(=内筒は血管内にある)ようならばほんの少し外筒を進めます。うまくいくまでこれを繰り返します。

ある程度手前に引いても血がポタポタ出てこなくなったら、内筒すら血管から抜けてしまった事になる(=手前に引き過ぎた)ので、諦めてやり直します。