ルート確保の注意点

輸血をする時の針の太さは?20ゲージ以上推奨の理由

更新日:

 輸血用のルートは20G以上でお願いします。

なんてルールが、あなたのいる病院ではありませんか?

これにはきちんとした理由があります。

スポンサーリンク

 

1、針が太いと時間あたりの流量が多いから

これが最も重要で大きなポイントです。輸血したいような時は、大抵緊急である事が多く、なるべく多くの血液を早く体内に入れたい時です。ですから、なるべく太い管でドバドバ入ってってほしいわけですね。

実際、物理学的には、流量は「点滴の管の半径の4乗に比例」します。

下に一般的によく使われる針のゲージ数と、内径を示しています。

18G 0.94(mm)

20G 0.66(mm)

22G 0.48(mm)

24G 0.37(mm)

これを元に、ざっくりとした流量を記載します。24Gの流量を1とした時、他の針の流量は以下のようになります。

18G 39倍

20G 10倍

22G 3倍

24G 1倍

なんと、18Gは24Gの約40倍の流量が体内に入る事になります。22Gと比べても、18Gは13倍、22Gと比べて20Gは3倍です。

このように、時間あたりに入る流量が明らかに異なるため、緊急の時はより太い針でルート確保する事が重要になってきます。

 

2、針が太いと輸血成分(血球)が壊れにくいから

細い管を血液が通ると、機械的な刺激で血球が壊れるとされています。

血球が壊れると、様々なデメリットが存在します。

まず有効な血球成分が減ってしまう。赤血球が必要だからRBCを入れているわけですが、それがぶっ壊れて使いもにならない用では意味がありません。

次にカリウムなどの血球に含まれる成分が漏出し、カリウムが上昇してしまう。カリウムは血中濃度が少ないため、少しの量ですぐ濃度が上昇します。カリウムが上昇すると心拍数が低下、心停止に至るため大変危険です。

単純な構造物ですが、カリウム製剤つまりKCLという薬は、超劇薬なのです。

また溶血してしまう可能性も考えられます。溶血すると腎臓に負担をかけるため、よくありません。

以上の理由から、太い針でなるべく血球成分が壊れないようにする必要があります。

-ルート確保の注意点

Copyright© ルート確保.com , 2019 All Rights Reserved.