ルート確保テクニック ルート確保時のトラブル

【先当たり?】ルート確保後に点滴が落ちない…3つの可能性とその対処法

更新日:

血管を選び終わり、無事逆血も来て、いざ内筒を抜いて外筒のみ血管内に留置…したはずなのに、点滴が落ちない、という時はあります。

今回はその時何が起きているのか、いくつかの可能性とその対処法です。

スポンサーリンク

 

1、弁や分岐部に先あたりしている

留置したルートの先が、ちょうど運悪く静脈弁や血管分岐器部の内壁に先あたりしてしまっている場合に起こります。

つまり

こうなってるって事です。

この場合、留置したルートごと全体を少し手前に引いて、点滴が落ちればそこで先あたりが解除できている場合が多いです。

つまり、ちょっと点滴を引いて

こうなればオッケーというわけです。点滴の滴下が良好であれば、そこで固定します。

上記の方法で成功すれば良いですが、失敗した場合は潔くやり直します。

なぜならば、針の金属部分(内筒)が無いと、再度血管壁を貫いて留置する事はできないからです。具体的には下記を参照して下さい。

ルート確保を得意に!上手い人の技術、コツとポイント

留置部が腫れてきたり、さらに痛みも伴う場合は血管外に漏れている可能性もあります。

 

2、先端が血管外にある=手前過ぎる

内筒の金属部分の先しか血管内に入っておらず、ビニール製の外筒が血管外に逃げてしまっている場合に起こります。

つまり

こうなってるって事です。

逆血が来たら「少し寝かせて針をそのまま進める」事が大事ですが、それを怠った事によります。

こうなって逆血が来たら

こうして

こうしなくてはならないわけです。

もし先端が血管の手前にあるようなら、やり直すしかありません。

これを頑張って血管内に入れる事はできませんから(ビニール製のブヨブヨした質感のものはそれだけで血管内に入る事はできない)。

 

 

3、先端が血管外にある=貫いてしまっている

血管壁を貫いて、脂肪や筋肉内にルート先がある場合に起こります。もちろん、このままでは点滴は落ちないですし、落ちたとしても血管外に漏出し疼痛を伴います。

角度をつけすぎたか、逆血が来てから勢いよく針を進め過ぎて針が血管を貫いてしまった事によります。

図のように、外筒が血管外に存在しています。

この場合は、手前の時と違って多少リカバーできる可能性があります。

まずシリンジをつけて陰圧をかけながら少しずつ留置したルートを引いてきます。もし貫通している場合、必ずどこかで逆血があるはずで、そこで採血のみならば行う事ができます。

ちなみに駆血しないと静脈から採血する事はできないので、もし採血するなら駆血し直しましょう。

逆血が来た後、陰圧を解除してルートごと押し込めば、血管内に入る時もあります。

もちろん、ビニール製の外筒だけを進めても

このようにクニャッとなり血管壁に先辺りする可能性があります。

これを防ぐには、逆血が確認できたら駆血を解除した上で生理食塩水で押しながら血管内に入れると、多少入る可能性が高まります。

これでも難しい場合、大人しくやり直しましょう。

-ルート確保テクニック, ルート確保時のトラブル

Copyright© ルート確保.com , 2019 All Rights Reserved.